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がん相談室

がんと共存しながら生きる、という選択肢を。

抗がん剤の量を減らし、副作用も減らす。
「がんを消す」ことより「生きる」ことを目的に。

中尾:私は以前から、体に負担をかけ免疫力を落としながらも、無理をして続ける抗がん剤治療に疑問を抱いていました。丸山先生が実践なさっている抗がん剤治療は、これまでのものとは一線を画していますね。詳しく教えていただけますか? 丸山:はい、私は抗がん剤の量を減らすことで副作用を軽くし、免疫力を落とさずにがんを治療していく方法に取り組んでいます。

中尾:抗がん剤と聞くと、まず強い副作用を思い浮かべる方が多いと思います。その副作用を軽くできるなら、患者さんのストレスも大きく軽減されますね。

丸山:そうです。通常の抗がん剤治療の場合、抗がん剤の効果が出てくるよりも先に副作用の方が強く出てしまい、多くのがん患者さんが抗がん剤を続けられない状態になります。そこで、抗がん剤の量を減らし、心身への負担を抑えながら治療を続けていくことを提案しています。


中尾:なるほど。副作用を軽くできることはもちろんですが、免疫力を落とさずに済むという点が非常に大きなポイントですね。がん治療には、免疫力が必要不可欠ですから。 丸山:そうなんです。中尾さんの考えと共通しているのですが、私も以前から、免疫力を落としてしまう抗がん剤の使い方には疑問がありました。白血球を減らし、免疫力を落とし、それで本当にがんが治るのか?と思っていましたね。


中尾:そうですよね。治療をしているはずなのに、体はどんどん弱っていくわけですから。それで、副作用もひどくなって、治療を続けられなくなる。患者さんは結局、大切な免疫力を落としただけ、ということになってしまうわけです。 丸山:まさに、そうです。一体何のための治療なのか、ということですよね。がんを消すことばかりに重点を置くのではなく、「より長く、より良く生きる」ための治療が大切だと考えています。

中尾:がんと共存しながら、より長く、より良く生きるということですね。がんをすべて消せなくても、免疫力・気力・食欲・体力といった生命エネルギーを高く維持できていれば恐れることはありません。

丸山:はい、がん細胞はもともと自分自身の細胞ですから、なだめて落ち着かせて、一緒に生きていくことも可能なんです。免疫力について研究を重ねてこられた中尾さんとは、がん治療に対する考え方で共通しているところが多いですよね。


中尾:私もそう感じています。強い抗がん剤で免疫力を落としてしまっては、何のための治療なのか分かりません。耐えられなくなるほど無理をして、がんを追い出そうとしなくても良いと考えています。共存するという選択肢、とても納得できます。そのため抗がん剤の
副作用を減らすことに私も着眼しています。

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“健康保険が使える免疫療法”だと考えています。
様々な負担を減らして続けることが大切です。

中尾:抗がん剤の量を少なくするということですが、その分、投与の頻度は多くなるということでしょうか? 丸山:はい、少量にする分、頻度は多くなります。大量の抗がん剤による副作用で治療が続けられなくなるよりも、少量で続けていく方が、抗がん剤の効果をきちんと見極められることにもつながります。

中尾:副作用の影響ですぐに治療をやめてしまっては、抗がん剤の効果があったかどうか判断が難しいということですね。

丸山:そうです。抗がん剤には様々な種類があり、患者さんによっても効果が出やすいものと出にくいものがあります。少量で続けることで、それを見極めることができるので、患者さんにとって本当に効果のある抗がん剤治療が実現できるのです。


中尾:少量で副作用を抑えるから続けられる。続けられるから、様子を見ることができる。様子を見ることができるから、抗がん剤の効果をきちんと判断できる。患者さんにとって、すごく良い方法ですね。 丸山:はい、そうなんです。少量で続けて、もしも効果があらわれなければ、違う種類の抗がん剤に変更します。効果のある抗がん剤を少量で続けていくことが、本当に意味のある抗がん剤治療だと考えています。


中尾:効果が出ているかどうか分からないまま、強い副作用に悩みながら治療を受けるという事態を避けられますね。それに、抗がん剤治療ということで、保険診療で受けられることもポイントだと思います。 丸山:はい、経済的な負担も抑えながら続けることができます。私は、免疫力を落とさないこの抗がん剤治療を、“健康保険が使える免疫療法”だと思っているんですよ。

中尾:たしかに、そうですね。これまでの抗がん剤治療とは違う、新しい治療法だと感じます。これからも一緒に、免疫力の重要性について発信しつづけていただきたいです。

丸山:まだまだ知られていない治療法ですが、一人でも多くの患者さんに知っていただきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

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抗がん剤で、免疫細胞にがん細胞を認識させる。
がんの種類に関係なく、免疫力は必要です。

中尾:がん細胞を攻撃するのは免疫細胞なので、その点から考えても、抗がん剤の量を少なくして免疫力を落とさないということは大切ですね。

丸山:はい、そのとおりです。がん患者さんにとって、免疫力を落とさないことは非常に大事です。体に本来備わっている力を、もっと重要視する必要があります。 そのため私は漢方や免疫を上げるサプリメントも否定はしていません。

中尾:そうですね。目の前のがんに対処するだけの治療ではなく、体全体のことを考えた治療が必要ですね。

丸山:まさに、そうです。ただ、免疫細胞にがん細胞を認識させるためには抗がん剤が有効です。抗がん剤を使い、免疫細胞にがん細胞を認識させることで攻撃ができます。

中尾:免疫力を維持しても、がん細胞を見つけないと攻撃しないんですね。そこで抗がん剤が役に立つということですね。

丸山:そうですね。免疫力を落とさずに少量の抗がん剤を使ってがん細胞を認識させ、治療していきます。だから、免疫力に着目して免疫力の向上に取り組んでいらっしゃる中尾さんのご活動は、とても興味深いです。

中尾:ありがとうございます。体に本来備わっている免疫力を引き出していくために、漢方の力で少しでもお役に立てたらと考えています。

丸山:治療はもちろん大切ですが、治療と並行して免疫力を高める習慣づくりを行うことも重要です。

中尾:はい、様々な方法を組み合わせ、総合的な力で挑むことが、がんの改善につながると確信しています。私も、有効な選択肢のひとつとして、漢方を提案し続けていきたいです。本日は、これまでの抗がん剤治療の在り方を覆すような新しい抗がん剤の使い方について色々と教えてくださり、ありがとうございました。

丸山:免疫力に関してもお話できてよかったです。ありがとうございました。

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がん患者さんへのメッセージ 抗がん剤の強い副作用にお悩みの方、不安に感じる方は多くいらっしゃると思います。がんをなくすことは大切ですが、「より長くより良く生きる」という視点から治療法を選択することも大切です。がん細胞はもともと自分自身の細胞ですから、共存していくこともできます。がんを消すことが難しいからと諦めるのではなく、ご自身が一番納得して穏やかに過ごせる“がんとの向き合い方”を見つけていただけますと幸いです。 ぜひセカンドオピニオンとしても見えられてください。

新山手病院 丸山正二医師
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新山手病院 〒189-0021 
東京都東村山市諏訪町3丁目6−1
http://www.shinyamanote.jp/

丸山正二 医師

経歴
杏林大学医学部卒
1986年 医師免許取得

学会・認定医