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がん相談室

免疫力も笑顔も戻る。そんながん治療をお届けしたい。

がん治療の可能性を探り、
「琉球温熱療法」にたどりつきました。

中尾:高橋先生は、手術・抗がん剤・放射線といった3大療法にしばられず、がんの治療法を色々と探されて、免疫力を高める「琉球温熱療法」を導入されましたよね。
正常な細胞にまで影響を与えてしまう治療法から身を守るためにも、そして根本的にがんを改善していくためにも、免疫力を高めることは非常に重要です。先生の想いや考え方、取り組みにとても共感しています。

高橋:ありがとうございます。
中尾さんは免疫力を高めるための良質な漢方の開発に情熱を注がれていて、がん治療に対する考え方が同じだと強く感じています。

中尾:はい、免疫力に着目して実際に治療を行っている先生とともに、根本的にがんを改善し、健康的な体をつくっていくための療法を発信していきたいと考えています。よろしくお願いします。

高橋:よろしくお願いします。

中尾:それではまず、「琉球温熱療法」を取り入れられたきっかけを教えてもらえますか?
高橋:はい、在宅訪問診療でがんの緩和ケアの患者さんと接する中で、「まだ他にがん治療の方法はあるのではないか。諦めるのは早いのではないか」と感じるようになり、3大療法以外の治療法を探しまわったことが始まりです。もともと、体温を上げることで病気の症状が緩和する患者さんを目にしてきた経験がありましたので、沖縄に全国のがん患者さんが通う温熱療法の施設があると聞いて、すぐに現地へ向かいました。

中尾:そうだったんですね。実際に行ってみていかがでしたか?
高橋:はい、その施設は小高い丘の上に立っていて、一見病院のような白い建物なのですが、中に入ってみると活気に溢れていて驚きました。たくさんの人が「琉球温熱療法」を受けていました。

中尾:治療を受ける施設というと静かなイメージがありますが、活気に溢れていたんですね。

高橋:そうなんです。それまでは、治療ができなくなったことで回復を諦め、暗く落ち込んでしまっているがん患者さんとたくさん接してきましたので、笑顔で気持ち良さそうに過ごしている患者さんたちの姿に衝撃を受けました。

中尾:たしかに、そうですよね。先生も「琉球温熱療法」を受けたのですか?
高橋:はい、私も受けました。熱が全身に伝わって、今まで経験したことのない感覚に包まれましたね。施術の後、窓から入ってくる沖縄の心地よい風にも癒され、爽快感に満たされて。これだ!これを当院でも取り入れよう!と即決しました。

中尾:即決するほど手応えを感じられたわけですね。「琉球温熱療法」について詳しく教えてもらえますか?
高橋:はい、「琉球温熱療法」は、がんの湯治で有名な秋田県玉川温泉を室内で再現させたものです。玉川温泉は日本屈指のラジウム温泉で、ラジウムから発せられる微量の放射線が体の細胞に働きかけることで、免疫力を高めます。放射線というと体に害のあるイメージがあるかもしれませんが、微量の場合は体にプラスの影響をもたらすため、それを利用しているんです。

中尾:なるほど、よく分かりました。ラジウム温泉を再現しているのはすごいですね。

高橋:そうなんです。アイロンのような温灸器と温熱ドームのついた温熱ベッドを使って二段階で体の奥深くまで温め、体全体に効率良く熱を送り込みます。

中尾:体の芯まで温めて体温を上げ、血行を促進し、免疫力を高めていくわけですね。
それでは、その「琉球温熱療法」を広めていくにあたり、苦労されていることなどはありますか?

高橋:そうですね、この療法を開発されたのは、医師の方ではないので、そういった面では治療法として広めることに難しさはあります。ただ、医師が取り扱っているハイパーサーミアという温熱療法があるのですが、それは体の奥深くまで効率良く加温することが難しいといわれていて、その点から考えても「琉球温熱療法」は大変優れた療法だと思います。最初は半信半疑の方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ一度、短時間で芯まで温まる感覚を体験していただきたいですね。

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がん細胞が嫌がる環境をつくり、副作用も出にくくなる。
多くの患者さんが実感されています。

中尾:「琉球温熱療法」を続けることで、平熱も上がりますか?
高橋:はい、施術の頻度を増やすと平均の体温が徐々に上がります。

中尾:がん細胞は熱に弱く、体温が高い方が増殖を抑制できるので、がん療法としてとても効果的ですね。
また、低体温による病気の発症を防ぐことにもつながりますね。

高橋:はい、そのとおりです。がん患者さんは体が冷えていることが多く、がん細胞は体温が低いほど増殖していくので、体を温める必要があります。体を温めることで免疫細胞が活性化し、血液の巡りが良くなり、がん細胞が嫌がる環境をつくるのです。副作用が出にくくもなりますし、がんの再発防止にも役立ちます。

中尾:体を温めること、体温を上げることは、体のためにとても良いことですね。「琉球温熱療法」を受けられる患者さんは、3大療法と組み合わされている方が多いですか?
高橋:そうですね、ほとんどの患者さんが、標準治療を受けながら受診されています。副作用が軽減されて、標準治療を継続できるようになるケースが多いですね。たとえば、乳がんでステージ3の60代の女性の患者さんは、化学療法と並行して「琉球温熱療法」と「高濃度ビタミンC点滴」を行った後で手術を受け、術後3年が経ちますが再発していません。

中尾:そうなんですね。様々な治療法と組み合わせることで、効果がさらに出てくるのでしょうね。逆に、3大療法は受けず、「琉球温熱療法」だけを選択される患者さんもいらっしゃいますか?
高橋:はい、いらっしゃいます。70代でステージ3の悪性リンパ腫の男性は、化学療法を拒否され、「琉球温熱療法」と「高濃度ビタミンC点滴」の併用療法から始め、4ヵ月後に頸部リンパ節が縮小したので、「琉球温熱療法」単独に切り替えられました。1年半経過していますが、腫瘍の増大はなく、継続しています。

中尾:患者さんによって症状や体質、環境は様々ですから、ベストな治療法も様々ですよね。3大療法以外に、「琉球温熱療法」や「高濃度ビタミンC点滴」などの選択肢があることは、とても良いことだと感じます。

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漢方と組み合わせて免疫力・気力・食欲・体力を高め、根本的に改善していくことが大切。

高橋:私たちの体内では毎日6000個ものがん細胞が生まれているのですが、それはすべて免疫によって排除されています。だから免疫力を高めることは、がん治療において、健康な体づくりにおいて、とても大切なことです。そして、免疫力だけでなく、気力・食欲・体力も必要ですね。

中尾:はい、免疫力と気力と食欲と体力、つまり生命エネルギーを高く保つことが重要なんですよね。例えば3大療法で胃腸がダメージを受けて食欲が落ちてしまうと肝臓まで影響を受けて栄養不足の状態に陥り、免疫細胞を増やせなくなってしまう。すると心臓の活動力も落ち、血行不良となり、低体温につながってしまいます。

高橋:はい、そうなんです。低体温になると免疫力も低下し、がん細胞の力が強くなります。そして慢性的な体調不良に陥ってしまい、がんと闘う気力も体力もなくなっていくという、負のスパイラルが起きてしまうのです。そのような事態を防ぐためにも、「琉球温熱療法」や「漢方」の力を組み合わせて免疫力を高める必要があります。

中尾:はい、様々な方法を組み合わせ、総合的な力でがんを改善していくということですね。

高橋:はい、「漢方」や「高濃度ビタミンC点滴」などと組み合わせることで、「琉球温熱療法」の効果もさらに期待できるようになります。中尾さんが開発された漢方サプリは、牡蠣や紅参のエキス、きのこなど食品をもとにつくられているので、安全性が高いところも良いですね。

中尾:はい、日常に取り入れていただきたいものなので、安全な食品のエキスにこだわりました。海の栄養素・大地の栄養素・菌類の力で免疫力を高め、がんの改善にお役立ていただきたいです。

高橋:はい、たくさんの患者さんと対話をしてこられた中尾さんの処方はいつも的確だと感じています。

中尾:ありがとうございます。ここで少し「琉球温熱療法」のお話に戻らせていただくのですが、体がじんわりと心地よく温まって癒されるので、施術を受けることを楽しみにされている患者さんも多くいらっしゃいそうですね。

高橋:そうですね、爽快感があるというお声をいただくことが多いです。それは、熱が体の深くにまで伝わっている証拠なんですよ。患者さんが癒されて、笑顔が戻るととても嬉しいですね。

中尾:がんの治療というと、辛い・苦しいといった印象がありますが、癒しとなる療法もあるんですね。私自身も、相談に来られたがん患者さんのお話をじっくりと伺い、適切な漢方の処方をさせていただき、少しでも前向きな気持ちになっていただけるように心がけています。

高橋:はい、やはり病気を抱えていらっしゃるということで、暗く落ち込みがちになるかもしれませんが、少しでも前向きな気持ちで過ごしていただけるようにサポートしていきたいと思っています。がん治療の新しい可能性は、患者さんご自身だけでなく、ご家族の希望にもつながっていると実感しています。

中尾:先生はもともと、整形外科がご専門ですよね。がんの専門医ではなかったからこそ、様々な可能性を模索できたということも考えられますか?

高橋:そうですね。がんの専門ではなかったからこそ、標準治療以外の選択肢も色々と考え、取り入れられたのかもしれません。

中尾:なるほど、分かりました。私も、「琉球温熱療法」と同じく、体の内側からがんに負けない体づくりをサポートしていけたらと思っています。これからも、根本的ながん治療に一緒に取り組ませていただきたいです。

高橋:はい、よろしくお願いします。

中尾:よろしくお願いします。本日は、ありがとうございました。

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がん患者さんへのメッセージ

体を温めることで免疫力が高まり、がん細胞にダメージを与えることができます。
体を冷やさないように注意して、食事も冷えたものや糖質の多いものはできる限り避けましょう。
野菜やタンパク質、良質なオイルを摂るように心がけてください。治療はもちろんですが、「足りていない栄養をきちんと摂る食事」が基本です。
標準治療と、そして標準治療を引き立てる様々な方法を上手に取り入れて、トータルの力でがんの改善を目指していただきたいです。

つるかめクリニック

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つるかめクリニック
〒132-0031 
東京都江戸川区松島1-41-20 グランソレイユ2F
http://www.tsuruka.me/clinic/

医学博士 高橋正樹

経歴
平成2年度 順天堂大学医学部卒業。
順天堂大学にて脊髄再生の研究で医学博士号取得。
順天堂大学病院、順天堂大学浦安病院、都立駒込病院、NTT東日本関東病院、
北海道大学病院に勤務。

学会・認定医
日本整形外科学会認定専門医
日本脊椎脊髄病学会指導医
運動器リハビリテーション医
身体障害者福祉法指定医
機能性食品医用学会員
グルコサミン研究会会員
日本抗加齢医学会員