悪性リンパ腫の抗がん剤の副作用とは?

悪性リンパ腫の治療を行う際に抗がん剤治療を行いますが、さまざまな副作用が伴います。副作用がどのようなものなのか理解していないと、いざ治療を受けるとなった時に不安は大きくなってしまいます。副作用についての知識を深めて少しでも不安を軽減しましょう。

今回は、悪性リンパ腫の抗がん剤の副作用についてご説明致します。

悪性リンパ腫の抗がん剤の副作用

悪性リンパ腫の治療は主に抗がん剤治療です。治療の効果が出てきたり、治療の回数を重ねると供に副作用もより強くなり体への負担は増すばかりです。
患者の状況や悪性リンパ腫のステージによって使用する抗がん剤は様々ですが、今回は下記の2つの抗がん剤治療についてご説明致します。

・CHOP療法
・ABVD療法

CHOP療法の副作用

CHOP療法の副作用の出方には個人差があります。全ての方に出るわけではありませんが、自覚症状としては、食欲不振や便秘、倦怠感、口内炎、脱毛、吐き気、嘔吐、発熱、手足のしびれ、のどの痛みなどです。

検査などでわかる自覚がないものとしては、白血球や赤血球、血小板などの数値が下がったり、肝機能や腎機能など臓器の働きが低下するなどです。

CHOP療法の副作用が現れる時期

CHOP療法を開始して1週間目は、食欲不振や吐き気、嘔吐、倦怠感、口内炎、便秘、手足のしびれを自覚し始めます。

2週間目になると1週間目で出た症状の食欲不振や吐き気、嘔吐などの症状がより強くなり悪化したり、治りにくくなります。更に骨髄抑制の症状も出始めます。

3週間目は、2週間目に現れた症状より強く表れさらに脱毛の症状がではじめるので、患者は精神的なダメージがより大きくなるのです。

ABVD療法の副作用

ABVD療法に伴う副作用も、基本はCHOP療法と同じです。その中でも多くの患者さんに診られる副作用は骨髄抑制です。

骨髄抑制から白血球や赤血球、血小板などの数が減り、食欲不振や便秘、倦怠感、口内炎、脱毛、吐き気、嘔吐、発熱、手足のしびれ、のどの痛みなどを引き起こします。

その他にはABVD療法で使用するドキソルビシンという抗がん剤は心臓に副作用を与えることがあります。少し動いただけで動悸や息切れ、胸痛、頻脈、むくみなどの症状が現れます。

ブレオマイシンという抗がん剤には肺毒性があり、肺に副作用を与えることがあります。咳や息切れ、発熱、息苦しさといった自覚症状が現れます。

漢方薬で副作用の軽減はできるの?

抗がん剤治療で引き起こされる副作用は、患者さんの体力だけでなく精神力までをも蝕むほど程辛い症状ばかりです。

抗がん剤と漢方を併用することで、抗癌剤の副作用の軽減につながる場合があります。また、この場合、少しでも早い対策が重要となります。

抗がん剤治療では担当医師の判断が必要不可欠ですので、一度漢方薬を合わせて服用することを相談してみてはいかがでしょうか。