大腸がんの抗癌剤治療の原因と対策について

がんの中でも罹患率が高い大腸がんですが、早期発見の場合は手術で治すことが可能です。進行している場合でも手術の効果に見込みがあれば、最初の治療として採用されるのは手術です。その後、再発を防ぐために抗がん剤が使用されます。抗がん剤の使用は、手術ができ
ない場合にも、放射線治療と組み合わせて使用されます。

ですが抗がん剤の使用は、正常な細胞にも影響があるため、体に大きな負担となる副作用が現れます。

大腸がんの抗がん剤と副作用

大腸がんは抗がん剤の効果が薄いといわれてきましたが、現在では多くの抗がん剤が開発され、大腸がんにも効果のある薬が登場しています。

複数の抗がん剤を組み合わせて、より大腸がんの縮小、転移・再発防止を狙った治療を行います。ですが抗がん剤の最大のデメリットである、副作用をなくすことは困難です。

どのような副作用が現れるのか

抗がん剤の副作用は、細胞の働きが活発な場所が影響を受けやすいといわれています。
体の器官では消化器官、骨髄、末梢神経などが、細胞の働きが活発な場所です。

そのため吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振などが引き起こされます。また骨髄でつくられている赤血球や白血球などが減少し、感染症などにも注意が必要です。

末梢神経に副作用が現れると、しびれ、めまいや、味覚障害といった副作用が現れる可能性もあります。薬や人によって症状の現れ方が違うため、薬と症状に合わせた対策が必要です。

抗がん剤の副作用対策

大腸がんでは複数の抗がん剤を使用するため、使用されている抗がん剤の副作用を予測し、対策を取ることが重要です。

ケースバイケースですが抗がん剤を使用する際には、どのような副作用が現れる可能性があるのか、理解しておくことも大切です。副作用を事前に把握しておくことで、体の異変や違和感に対して早く対応できます。

症状の現れ方には個人差がありますが、心配なことや気になることがあれば、看護師や医師に伝えておきましょう。

吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの副作用に対しては、それらの症状を緩和する薬で対応します。また免疫力が下がりやすいので、マスクをしたりや人ごみを避ける、うがいをするなど、小さなことでも自分でできることもあります。

抗がん剤の副作用と漢方

漢方は身体の調和を乱しているものを整える、という視点で身体を健康へと導きます。
身体とは肉体だけではなく、心など精神的な部分も含めています。

がんの治療には、心身に大きなストレスがかかります。治療中の身体的な不調和を漢方で整えることで、がんの治療を支えるサポーターになってくれるかもしれません。